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大企業からスタートアップに転職するという選択

 

近年企業からスタートアップに転職する人が増えており、2022年の日経のデータによれば、大企業からの転職者は3年前に比べて7倍に増えています。​​この動きの背景には、安定した大企業からの脱却を望む人々や自己成長を求める声が高まっていることがあります。この記事では、企業からスタートアップへの転職がどのようなものか、そのメリットやデメリットを考察します。

 

スタートアップの長所とデメリット

 

スタートアップの最大の魅力は、そのスピード感と柔軟性です。スタートアップ企業は新しいビジネスモデルを迅速に実現する能力を持ち、市場のニーズに迅速に対応できることが強みとされています。このスピード感が成長を促進し、イノベーティブアイデアを実現する環境を作り出しています。また、スタートアップのリーダーたちは変化に柔軟に対応する姿勢を強調しており、社員にもその姿勢が求められています。

給与面では、従来は大企業の方に給与の安定性が見られたものの、スタートアップと大企業との給与がフラットになったことにより、大企業にとどまる大きな理由がなくなってきています。また日本経済新聞によれば、2022年のデータで、スタートアップの求人のうち年収1000万円超を提示するものは2割を超え、上場企業(1割強)を上回っています。既存の給与制度に縛られる上場企業に比べ、スタートアップは機動的な投資で必要な人材を確保しようとしています。

現在スタートアップへの転職を考える人の年齢層は、主に30代から40代前半が中心となっており、この層が企業での経験を活かしながら新しい挑戦を求めており、またスタートアップ側も彼らの経験値を求めているとされます。

一方で、スタートアップの課題としては、特に、資金面や人材の確保が大きな障壁となり、大企業での安定した収入に比べ、依然として給与が不安定である面があげられます。また、特に創業段階では長時間労働が求められることもあります。

 

 

企業文化とキャリアの成長

大企業とスタートアップでは、文化が大きく異なります。大企業では、上司の指示に従うことが一般的ですが、スタートアップでは、フラットな組織構造が特徴であり、上司とのコミュニケーションが取りやすい環境であり、また自分の意見を主張することが求められます。「オープンなコミュニケーションがイノベーションを促進する」との意見も多く、実際にスタートアップで働く人々の声として「アイデアを気軽に共有できる環境が成長を助ける」との評価が見られます。

また、スタートアップで働くことは、スキル向上の機会でもあります。多くのスタートアップでは、一人が複数の役割を担うことが求められ、その結果、幅広い知識やスキルを身につけることができます。またスタートアップでの経験は新しい技術や市場の動向を学ぶ良い機会とされており、「自分の成長を、より実感できる」との声も多く上がっています。

このように、企業からスタートアップへの転職は、スピード感やクリエイティブな環境、自分の成長を実感できる魅力がある一方で、組織体制や人事制度が未成熟、また業務範囲が広範囲になり専門性を深めるには不向きなケースも考えられるため、「キャリアやワークライフバランスの面で、その自分がスタートアップに何を求めるか?」という明確な意思と計画が求められるでしょう。転職を考える際は、慎重に検討し、自分に合った環境を見つけることが重要です。

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