【インターン=お試し?いえ、海外では即戦力です】
「インターン」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
今回は、ジュニア層や大学生に向けて、インターンシップの捉え方の違いから見える“キャリアのスタートライン”について、少しだけインサイトを共有したいと思います。
日本では「職場体験」「会社説明の延長」といった印象を持つ方が多いかもしれません。ですが、私が現在住んでいるドイツをはじめ、ヨーロッパではインターンはれっきとした「実務経験」。学生であっても、入社初日からチームの一員として、プロジェクトやクライアント業務にしっかり関わっていきます。
🇯🇵 日本のインターン:キャリアの入口としての「見学型」
日本のインターンシップは、数日〜1週間程度の短期開催が主流。内容は業界理解や企業文化の紹介が中心です。
企業にとっては「自社を知ってもらう」広報のような役割もあり、実務よりも説明会や座談会、ケースワークといったプログラムが多く見られます。
学生側も、「どんな企業があるか」「雰囲気は合いそうか」を探るために複数社を回る傾向が強く、“経験の深さ”より“接点の多さ” が重視される傾向があります。
これは日本の「新卒一括採用」や「入社後に研修で学ぶ」文化に合った仕組みであり、学生が入社前にさまざまな企業を比較・検討できるため、自分に合った進路を見極めやすい、柔軟な進路変更ができるという利点もあります。
🇩🇪 ドイツのインターン:学生でも“責任ある仕事”が前提
一方、ドイツではインターンシップというと、週40時間のフルタイム勤務が一般的。期間も3〜6か月と長く、報酬が支払われることも多いです。
学生であっても、マーケティング、ファイナンス、エンジニアリングなど、本採用社員とほぼ同じレベルの業務に携わり、成果にも責任を持ちます。
また、“Working Student”という制度もあり、こちらは週20時間前後のパートタイム形式。
こちらも単なる補助業務ではなく、資料作成やリサーチ、競合分析などを担い、実務経験として履歴書にしっかり書ける内容です。
学生のうちから「働く力」が自然と身につく環境が整っているのが印象的です。
💡 「インターン経験」は、履歴書にどう響くのか?
リクルーターとして多くの方のCVを拝見してきた中で、海外でのインターン経験がある方はやはり目に留まります。
たとえば:
⚫︎語学力や異文化適応力
⚫︎その国やマーケットへの理解
⚫︎任されていた業務や成果物
こうした経験は、単なる「ポテンシャル」ではなく、しっかりとした「実績」として評価されます。一方で、日本のインターンは期間や内容の関係で、海外と比べると実務経験としての評価がやや限定的で、アルバイトでの経験の方が経歴として重要となることが多々あります。
🔍 自分のキャリアは、「どこで・どう経験を積むか」で変わる
就職や転職を考えるとき、「どこに入るか」ばかりに意識が向きがちですが、本当に大事なのは、「どんな経験を積んだか」。どんな仕事をしたのか、どんな環境で成長したのかが、長期的なキャリアの質を決めていきます。日本にも海外にもそれぞれの良さがあります。だからこそ、自分の中で
⚫︎何を伸ばしたいのか
⚫︎どんな働き方が合うのか
を考えながら、“経験の質”に目を向けたインターン選びをしてみてください。
また、すでに社会人として経験を積まれている方は、若手がどんな実務に関わってきたのか、表面では見えづらいキャリア背景を掘り下げてみると、新たな視点が得られるかもしれません。
🌍 今後も、日本と海外の働き方やキャリア観の違いについて、リクルーターとしての気づきをお届けしていきます。
もっと詳しく知りたい方や、今後のキャリアに迷っている方は、 ぜひ面談でお話ししましょう。
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