その会社は公平性を重んじていますか?
面接時に役立つ5つの質問
企業がどのくらい多様性、公平性、包摂性 (Diversity, equity, and inclusion =DEI)を実現しているかは、新しい転職先を決める際に重要なポイントです。従業員にどのように公平な機会を提供し、マイノリティを支援し、包括的な環境を育んでいるかーーー
面接は、それを知る貴重なチャンスです。
今日は、面接でDEIの実現度を探るために尋ねるべき5つの質問を紹介します。
公平性をどのように定義し、その実現に向けどんな施策を行っていますか?
会社がどのように公平性を定義しているかを理解することは、その真剣度のレベルを把握するために有効です。公平性とは多様性や包摂性を超え、すべての従業員が背景に関係なく、成長や成功のための同じ機会を享受できるようにすることです。会社がどのようにして公平性を推進しているかを尋ねることで、具体的な取り組みを知ることができます。
たとえば、「貴社では、リーダーシップ職への昇進の際、少数派の公平な機会をどのように確保していますか?」と質問してみましょう。少数派従業員向けのリーダーシップ育成プログラムやメンターシップなどについて、より具体的なプログラムを実していれば、取り組みが進んでいる会社だと判断できるでしょう。
従業員の異なるニーズに対応するために行っている具体例を教えてください。
公正な企業は、障がいを持つ人々、慢性的な健康問題を抱える人々、または育児や介護など家庭内での役割を持つ従業員など、さまざまなニーズの従業員を支援する取り組みを行っています。
たとえば、「従業員のさまざまなニーズに対応するために、どのような取り組みを行っていますか?」と尋ねるとよいでしょう。フレキシブルな勤務時間やリモートワークのオプション、個人のバックグラウンドに基づいた休日の確保などの施策が実行されていれば、公平性を重視しているサインだと言えるでしょう。
会社のDEI目標は何ですか?その進捗をどのように測定していますか?
DEIに関する目標、とりわけ公平性に関する目標は、会社に長期的なビジョンがあることを示しています。DEIの目標達成に向けてどのように進捗を測定しているかを尋ねることで、企業の真剣度を把握できます。また、透明性や自己評価への具体性も浮き彫りにされます。
たとえば、「公平性に関する目標の進捗をどのようにトラックしていますか?結果を共有いただけますか?」と尋ねるとよいでしょう。この問題に真剣に取り組んでいる企業は、従業員の統計データの公開やDEI分野の監査などを実施しているため、データを開示してくれるでしょう。
リーダーシップと意思決定のプロセスに公平性はどのように反映されていますか?
リーダーシップにおける公平性について尋ねることは、多様な声が意思決定にどのように取り入れられているかを確認する重要なポイントです。公平性は、単に機会を提供するだけでなく、多様な個人が意思決定の場に参加できるようにすることでもあります。
「リーダーシップやマネジメントレベルの意思決定において、どのように多様性を確保していますか?」と尋ねてみましょう。多様なリーダーシップチームや、少数派のグループを意思決定の必要なロールに昇進させるプログラムにがあれば、その会社が公平性を重視していると言えるでしょう。
従業員がDEIに関与する機会はありますか?